Work From Home
日本では、在宅ワーク、リモートワーク、テレワーク等と呼ばれますが、英語では、Work From Home(”WFH")ですね。
Work "AT" Homeじゃないのかなとも思いますが、それは置いといて。
ポストコロナではWFHが推進されるだのなんだの言われてますが、僕は割とその点は懐疑的です。
理由は色々ありますが、主には以下のとおりです。
①多くの人間は独りで頑張れない
受験や資格試験で予備校の経験がある人はご存知かと思いますが、予備校では2パターン学習方法があって、1つは普通の学校みたいに教室に集まって講師の授業を聞くというものと、もう1つはオンラインで録画された授業を聞くというものです。
これ、オンラインの方が絶対時間効率良いんですよね。通学時間は節約できるし、好きな時間に、何度でも講義を聞けるし、何より倍速で聞くと通常の半分くらいの時間で1コマ終われます。
にも関わらず、多くの人がわざわざ時間を割いて教室まで出かけて授業を聞くのです。
それは、家にいると勉強しないから、なんですね。
自助努力というか自律して勉強・仕事ができる人が案外少ないのです。
なので、WFHだとパフォーマンスが下がったりするケースが少なくないでしょうし、また、従業員の労務管理も現状の規範のままだと大変です。フレックスタイム制にして・・・とか色々方法はあるでしょうか、基本的に中小の社長とかはコントロールフリークな人が多く、ITにも疎いでしょうから、とりあえず会社へ来い、というのは案外減らないんじゃないかと。多少、推奨されたり、出勤日が減ったりはあるでしょうが、劇的には進まないと思います。
リモートでもきちんと管理ができるようになったら、結果が全て、の世界になりますね。
②人間は社会性のある動物
いくらZOOM飲みとか、ミーティングが流行っても、対面のコミュニケーションには叶いません。
古来人間は社会と関わりを持ってないと生きられないので、1人暮らしでWFHとか、相当引きこもり耐性ないと辛いんじゃないでしょうか。なんだかんだ外に出て人と喋らないでも人間と接することは大事です。それこそ病んで自殺する人が増えそうです。
③会社は働くことに最適化されている
僕なんかそうですが、自宅でも全然仕事できるけどやっぱりオフィスが仕事をするのに最適化されていて快適に働けます。僕は仕事柄専門書とかたくさん必要になったりするんですが、本棚の横の広めの机で黙々と作業するのが一番効率が良いです。
1人暮らしだと問題ないですが、家族がいたりすると集中できなかったり、共働きだと普段目にしないキツイ態度(仕事モード)のパートナーを見てびっくりしたり、狭い家だとミーティング被ったりしたらどっちかがトイレに駆け込んだりと・・・なかなかうまく行かなさそうな要素てんこ盛りです。
④セキュリティの問題
個人的にはこれが一番大きいと思います。
役所はまず無理ですね。
金融機関も厳しいと思います。
インサイダー情報に触れるような仕事をしている上場企業や士業事務所もやっぱり厳しいんじゃないでしょうか。
いくらクラウドで安全に管理したり、ラップトップにロックかけても普通の人の自宅のセキュリティなんてザルなので本気出せば多分すぐに盗めます。
従業員の多い会社なんかは従業員全員の自宅にセキュリティシステム導入する訳にもいかないでしょうし、なんかったらダメージでかいです。
とまぁ、WFHがそんなに促進しないであろう理由を並べましたが、僕は自宅から徒歩5分の距離にオフィスがあって従業員もいないので、何の心配もないです。