犬と暮らす

犬と平和に暮らす自営業者のブログ

社畜魂は日本人のDNAに埋め込まれているようだ・・・

社畜」という言葉が使われはじめてから久しいです。

最近、この社畜魂というか社畜心は長年の歳月を経て日本人のDNAに埋め込まれてしまったんじゃないかと思う出来事がありました。

 

正社員であれ、契約社員やアルバイトであれ、学生を含めて皆何かしらの仕事に就いているかと思います。僕のような自営業者はまだまだ少数者で多くの人は誰かに雇用されるという形で働いています。

企業の形態として大まかに、

①環境も待遇も良いホワイト企業、②環境も待遇も悪いブラック企業、③環境は悪いが待遇は良い企業、④環境は良いが待遇は悪い企業

の4つに分類できると僕は思っているのですが、社畜として飼いならされている感が最も強いのは④だと思っています。

給料は安いですが環境は良いので働くには苦になりません。同僚も良い人ばかりで話も弾みます。ボスも一見良い人で、あなたを頼っていろいろと頼んできます。

仕事を任される、人に頼られるっていうのは自尊心をくすぐりますよね。

でも僕なら、それならもっと給料上げろやって思いますね。

黙って従っている分には機嫌よくしてるのですが、有給取ると嫌な顔されたり、ましてや辞めるとなると・・・。

 

知人の学生で飲食店でアルバイトしている子がいます。

学生バイトといっても彼女はフルタイムのような形で勤務しているため、有給もあります。1100円か1200円くらいの時給で毎日一生懸命働き、メニュー作りやシフト管理など普通アルバイトには任せないようなことまで頼まれてこなしていました。

時給が安いことには特に文句は言わず、頼まれた仕事も大変と言いながらも人から任されることに対してやりがいを持って働いていたように思います。

しかし、某月の半ばに急遽その店舗を閉店するとボスから知らされました。実質解雇ですね。しかも約2週間前の通知です。法律上は正社員ほどの地位保全力はもちろんありませんが、いくらアルバイトだからと言って会社都合で何も無しに明日から来なくて良いよが通用するはずありません。アルバイトでも30日前通知で、これを下回る場合解雇予告手当を支払わないといけないことになっています。さらにこの子は有給も消化し切れていませんし、今から消化しても全部消化できません。

僕ならどうするか・・・

金額にもよりますが、まず、解雇予告手当の支払と有給の消化又は買取若しくはその両方を請求します。

断れたら残りのシフトが残ってようがなんだろうがその日に辞めて次を探します。

ムカついてたら労基にたれ込むか、内容証明でも送りつけてみるかもしれません。

黙って最終営業日までシフト入って終了なんて都合の良いようにはしません。

 

でも彼女は違うんですね。

有給取得も自分が来なくなるとお店が回らなくなるとかなんとかで結局最終営業日まで働くそうです。

僕が驚くのはこういう気持ちの人って彼女だけじゃないんですよね。

非常に多くの人が有給を取るのに抵抗感を持っている。自分が来なければ他の人に迷惑がかかるんではないかと・・・。

でもそれは思い過ごしであなた一人くらいいなくなってなんとかなります。

有給のケースじゃないけど急にフワッと消えていなくなったって多少バタバタするかもしれませんが1ヶ月もすれば別の人があなたの仕事をやってます。

数ヶ月から半年もすればあなたがいたことすらみんな忘れます。みんな自分のことで忙しいからです。

それから辞める時に有給を取らせてもらえなかったり、上記の解雇予告手当なんてあたかも存在しないように振る舞われたりした時にこれも非常に多くの人がボスの言いなりで何もなかったように辞めていきます。

でも多くの経営者はただケチでやってるんですね。従業員が無知だったり気が弱かったりで強気に出れば何も言ってこないと思ってるのです。でもそういう人って他人から文句言われ慣れてないんでこっちがきちんと権利を主張すればキチガイ経営者でない限り結構すんなり認めてくれます。

僕個人の話ですが、勤めてたところを辞める際に僕の前に辞めた人は退職前に残りの有給を全部消化しようとしたらボスに逆ギレされて有給消化を諦めて辞めていきました。

でも僕は「○日有給残ってるんで○日付けで退職ですけど最後に来るのは○日ですね(文句あっか?)」って感じで相手の目を見つめて言えばすんなりOKでした。一応恩着せがましく「民法上は2週間前通知で辞めれますけどすぐに辞めると迷惑かかると思うんで・・・」とかって言いましたが。

 

話が逸れましたが従業員は奴隷ではなく、雇用契約に則った対等な立場なのできちんと権利は主張した方が良いです。

相手がどうしても譲らない時はケースバイケースで、サンクコストとして見切りつけて新しい人生を歩んだ方がいいかもしれません。

僕はこういう場合はこのクソ野郎ともう二度と人生で関わらなくて良いことへの対価だと思って忘れたりすることもあります。